看護師の有給休暇の取得率は決して高いわけではなく、全体の4割の看護師が有給休暇をしっかり取得できたと感じられていません。これは慢性的な人手不足によって有給休暇が取得しにくい雰囲気となっているほか、病院側もなかなか有給休暇の申請を承認できない状態であるなどやむを得ない事情があるようです。ただ2019年から労働基準法が改正され、看護師を含めた全ての働く人たちが有給休暇の取得を目指せるような状態になっています。このため病院側も、看護師の有給休暇の取得率が向上できるように努力しているところが増えてきているのです。では実際に看護師の有給休暇取得率をアップさせるためにどのような対策がされているのでしょうか。まず、挙げられているのが誕生日休暇です。これは名前の通り看護師の誕生日には必ず有休をつけるようにして、普段なかなか休めない看護師が自分の時間を持てるようにした有給休暇の使い方となっています。ほかにもリフレッシュ休暇として有給休暇を消化している病院もあり、活用している病院で働いている看護師の中には1週間のリフレッシュ休暇を使って海外旅行に出かけたという話もあります。このように特別な日やリフレッシュ休暇として活用することで、効率よく有給休暇の取得を目指しているようです。それ以外の対策としては、上司が率先して有給休暇を使うことでほかの看護師が使いやすい環境を作ったり、有給中の看護師の業務をサポートできる体制を整えるなどが挙げられています。